経済の真の姿 2
もっとも、海外ではこうしたプロジェクトには国営銀行や保証債などによって充分な融資が行われているのですが・・・。
結果は無残なものです。
かつては世界の驚嘆の的だったアメリカの生活水準は、ヨーロッパの福祉国家をはるかに下回ることになってしまいました。
アメリカの貿易は慢性的な不均衡に陥ったが、これはおもに工業に競争力がないためでした。
政府の財政赤字は、国の乏しい資本の上に、始末のつけられない山のような未来の請求書として無気味に迫っています。
投資基金と赤字を補填するためには欠くことのできない財源であるアメリカの貯蓄額は、これまでも長い間海外のライバルの維持する水準よりはるかに低かったが、さらに空前の低さにまで落ちこんでいます。
実質金利(インフレーション調整後の)が上昇すると、失業率も依然として高くとどまっています。
倒産は1983年に始まる周期的な経済上昇期にもなお記録的なレベルでつづき、深刻な経済不安の続くことを匂わせていました。
1983年の景気回復を予測したエコノミストはほとんどなかったが多くは前途に不況を予見していました。
・・・一般にはこのような景気回復は、戦争後によく見られる典型的な出来事だと見なされていました。