「永遠の少女」 8
たとえば、2人の喧嘩をしている男性がこの円形劇場にやってきます。
そして、モモをはさんで右と左に分かれ、さんざん言い合いをはじめます。
2人のせりふは、まるで芝居を聞いているように面白いですが、この2人はまるで敵同士のように、いがみ合うのです。
しかし、しばらく話しているうちに、次第に誤解がとけて最後には大笑いして大団円となります。
それは真中にいるモモが、なにも言わないけれども、じっと聞いているから対話になったのです。
もし、モモがいなければ、この2人は永久にいがみ合ったままになるかもしれません。
2人の性格も立場も違う登場人物が、この円形劇場で大声で自分のせりふを述べることができるのは、モモという蔭の演出家がいるからなのです。